落葉樹

カリン(花梨)

カリンの基本情報

種類

落葉高木(果樹) バラ科 ボケ属

別名

アンラジュ(菴羅樹)
アンランジュ(安蘭樹)
カラナシ(唐梨)
キボケ(木木瓜)
メイサ(榠櫨)など

和名

カリン(花梨)

学名

Chaenomeles sinensis

英名

Chinese quince tree

花期

3〜5月頃
 

果期

10~11月頃
 

カリンの名前の由来

木目がフタバガキ科(東南アジア原産)のカリン(花櫚)に似ていることから由来します

カリンの花言葉と誕生花

花言葉

唯一の恋、豊穣、可能性 など
 

花言葉の由来

唯一の恋

カリンが恋多き女神アフロディーテの聖花であり、女神が本当に恋しているのは夫だけという話から生まれた言葉だそうです

豊穣

次々と咲く淡い紅色に染まった花の豊かな美しさから生まれた言葉だそうです

可能性

美しく香る花を咲かせ、カリンの実には薬効も期待でき、その木は高級木材としても重宝されるなどたくさんの可能性が秘めていることから生まれた言葉だそうです
 

誕生花

11月1日、11月21日 など
 

カリンの特徴

・春になると枝先に芽吹いた葉のわきに、淡い紅色の五弁花が咲いて緑の実を結び、秋に長円形の大きな実が黄色く熟します
・果実は重さ200~500gにもなりますが、枝はしならず、遠目からはレモンが枝に突き刺さっているように見えます
・春には花を咲かせ、初夏の新緑や秋の紅葉が美しく、冬には黄色い果実が冬枯れの庭を彩るため、古くから寺院などの庭木や街路樹に用いられています
・樹齢と共に剥がれ落ちる樹皮にも観賞価値があり、実のなる盆栽としても知られています
 

・中国原産の植物で、日本には平安時代に遣唐使によって渡来したといわれています
・カリンの実にはビタミンCやポリフェノールが多く含まれていて、美肌効果や疲労回復に期待が持てるとされています
・実は木質で硬い上、酸味、渋みともに強く、そのままでは食べられませんが、咳を鎮める薬効があり、果実酒やのど飴、カリンシロップなどに利用されています
・木は成熟すると樹皮がまばらにはがれて、茶、緑、灰色などさまざまな色の雲状の美しい模様になり、成長が遅く木質が緻密なため、床柱や楽器などに利用されているそうです
・若い枝にはがあるため注意しましょう

 

カリンの育て方

手入れ方法

・放任すると枝葉が繁茂し、通気性や採光性が下がると病害虫の被害にあいやすくなるため、落葉期に大枝を元から切除するような剪定をしましょう
・栽培は容易で、ほとんど無農薬で栽培できますが、果実にシンクイムシが入るので、被害が多い場合は薬剤による防除か、袋かけが必要です
・香りを楽しむ場合は、できるだけ完熟させてから収穫すると香りが強くなります

病害虫

アブラムシ、カイガラムシ、シンクイムシ など