栽培

家庭菜園でオススメなイチゴの品種

イチゴは鮮度の落ちやすい果物です。出荷からスーパーなどで購入するまでに2〜3日はかかるため、どうしても傷みやすくなってしまいます。また、日持ちしやすいように早めに摘み取ってしまいます。 しかし、家庭菜園だと、いちご狩りのように身がしっかりと完熟して、糖度も高く、酸味のある状態で収穫してイチゴ本来の味を味わうことができます。 また、収穫量や粒揃いを気にする必要がないので、薬剤の使用を抑えることができるのも魅力の一つです。収穫時期で異なる品種を育てることで、家庭でも年中楽しむことができます。 イチゴは、店舗で購入すると高いこともあり、近年育てやすい品種もたくさん出ており、子株を増やせば翌年も楽しむことができるため、家庭菜園で人気が出ています。 というわけで今回は、意外と知られていないイチゴの生態や、家庭菜園でオススメなイチゴの品種などをご紹介します。
 

イチゴの基本情報

イチゴは、バラ科オランダイチゴ属の多年草で、日本にはオランダから江戸時代に渡来したといわれています。
それまでは野生種の野イチゴをイチゴと呼んでいたそうです。

品種によって異なりますが、本来の旬は春です。

その他の詳しい内容は、過去にイチゴの情報をまとめた記事を載せているのでこちらを参考にして下さい。
 

イチゴ(苺)イチゴの基本情報 種類 多年草 バラ科 オランダイチゴ属 別名 ストリベリー オランダイチゴ(和蘭苺)など 和名 ...
 

イチゴの仕組み


 

イチゴの分類

イチゴの種類は、栽培種の一季なり性品種四季なり性品種野生種(野イチゴなど)に分類されています。
一季なり性品種は、春に花を咲かせて初夏まで収穫できるタイプで、四季なり性品種の多くは春と秋の2回、花を咲かせて収穫できます。四季なり性品種は夏の暑さに強いため、25〜30度になっても花芽分化できるのが特徴です。以前は粒が小さく酸味が強く甘味が少ないイメージでしたが、近年では品種改良が進み、一季なり性にも劣らない品質のものも増えてきているため、1年に2回収穫できるお得感も魅力になっています。

品種選びのポイント

「1県1品種」といわれるほどイチゴは各地で栽培されています。育てる土地の気候がその品種の特徴として現れることが多いため、住んでいる地域に近い品種を選ぶと、環境に適して栽培しやすく失敗が少なくなります。

イチゴの品種育成地一例

都道府県 一季なり性 四季なり性
北海道 けんたろう ペチカ
秋田県 アキタベリー  
岩手県   なつあかり
宮城県 もういっこ  
栃木県 とちおとめ
女峰
 
群馬県 やよいひめ  
千葉県 ふさの香  
東京都   純ベリー2
静岡県 章姫
紅ほっぺ
 
愛知県 あかねっ娘
アイベリー
天使のいちご 雪うさぎ
三重県 桃薫  
奈良県 アスカルビー  
兵庫県 宝交早生  
山口県 アロマ  
愛媛県 レッドパール  
福岡県 カレンベリー
とよのか
おいCベリー
さちのか
おおきみ
まんぷく
桃香
 
佐賀県 さがほのか  

 

昔ながらの品種

あまり改良を重ねていない昔ながらの品種の方が育てやすく、家庭菜園にも向いています。 露地栽培やプランター栽培では「宝交早生」「女峰」「とよのか」など、聞き覚えのあるクラシックな品種を選びましょう。

初心者に向いている品種

宝交早生(ほうこうわせ)

兵庫県で生まれた品種で、「八雲」と「タホー」との交配種です。
うどんこ病や炭疽病に強く、いろいろな品種が登場するまでイチゴを全国に普及させた代表的な品種でもあります。
果肉は甘酸のバランスが良く、香りが強いため、イチゴらしい味わいが楽しめます。
また、果肉がジューシーで、柔らかく、かつては西日本を中心に広く栽培されていましたが、あまり日持ちしないため、出荷に向かず、休眠期間が400〜500時間と長めのため、現在、家庭菜園での栽培に一番向いているといわれています。
 

あかねっ娘

愛知県で生まれた品種で、{(「アイベリー」×「宝交早生」)×「とよのか」}×「アイベリー」と「宝交早生」との交配種です。
うどんこ病に強く、実ぞろいがよく、宝交早生と比べて休眠期間が短く、花芽分化や開花始期が早いため、促成栽培に向いています。
やや大玉で、糖度が高く、酸味は控えめで、果肉はジューシーなのが特徴です。
 

甘さ重視の品種

章姫(あきひめ)

静岡県で生まれた品種で、「久能早生」と「女峰」との交配種です。
耐暑性、耐寒性が高く、休眠期間がかなり短く、うどんこ病や萎黄病に強い品種です。
甘みが非常に強く、果実の半分がまだ青くても甘みを十分に感じることができます。
 

とちおとめ

栃木県で生まれた品種で、「久留米49号」と「栃の峰」との交配種です。
休眠期間が短く、開花始期が早いため、促成栽培に向いています。
果肉は硬めなので日持ちし、収穫期間も長いのが魅力です。
鮮赤色果が美しく、味のバランスが良く、豊かな香りを楽しむことができます。
 

さちのか

福岡県で生まれた品種で、「とよのか」と「アイベリー」との交配種です。
とよのかに比べて育成しやすく、果肉は硬めなので日持ちし、収穫期間も長いのが魅力です。
安定した高い糖度が得られ。しっかりした肉質なのが特徴です。
 

良い苗選びのポイント

 
健康的な苗を選ぶことは、成功への第一歩です。よく吟味して選びましょう!
 

① 本葉が4〜5枚ついており、小葉3枚の葉の形が揃っているもの。
② 葉が厚くて緑が濃く、ヒョロヒョロしていないもの。
③ クラウンが太く、根がよく張っているもの。
④ 病班などがないもの。
⑤ ランナーの切り跡がしっかり残っているもの。

 
秋植え用の苗が出回るのは10月で、植え付けに最適な時期です。3月になると春植え用の苗が出回り、春の植え付け時期になります。秋植えほどの収穫量ではありませんが。5〜7月頃に収穫ができます。冬越えさせるのが不安な人は、春植え用の苗から始めてみるのもいいと思います。
 

まとめ

 
失敗しないポイントは、

・住んでいる地域に近い品種のものを選ぶ
・健康的な苗を選ぶ
・品種改良を重ねたブランドイチゴよりも昔からあるイチゴを選ぶ

以上です!

参考になりましたでしょうか。

興味を持っていただけたら、ぜひイチゴを育ててみて下さい。