常緑樹

タラヨウ(多羅葉)

タラヨウの基本情報

種類

常緑高木 モチノキ科 モチノキ属

別名

エカキバ(絵描き葉)
ジカキバ(字書き葉)
ハガキノキ(葉書の木)
ユウビンキョクノキ(郵便局の木)など

和名

タラヨウ(多羅葉)

学名

Ilex latifolia

英名

Tarajo holly

花期

5~6月頃
 

果期

10~12月頃
 

タラヨウの名前の由来

文字を記録できるという性質がインドで仏教の経文を書くのに使われた貝葉の原料であるヤシ科のタラジュ(多羅樹)に似ていることから由来します

タラヨウの花言葉と誕生花

花言葉

便り、伝える など
 

花言葉の由来

便り・伝える

文字を書くことができる葉の性質から生まれた言葉だそうです
 

誕生花

1月14日
 

タラヨウの特徴

・初夏になると、花色は淡黄緑色で、雌花は中央の雌しべがプックリしていて、雄花は中央が凹んでいます
・秋になると雌の木にのみモチノキに似た赤い実をつけます
・葉の裏面を硬い棒などで傷付けると、その部分だけが黒く残る性質を持っています
 

・日本や中国原産の植物で、本州、四国、九州の山地の常緑樹林内に自生しています
・紙が希少であった戦国時代にはこの性質を利用して情報のやり取りをしたことから、別名:ハガキノキ
・「郵便局の木」とされ郵便局前に植栽されることもあり、現代でも定形外郵便としてハガキに利用できるそうです
・弘法大師がこれを用いて字の勉強をした「学問の木」とされ、学校や寺社に植栽されることも多いそうです
・材は薪に、樹皮はモチノキ同様、鳥もちに使い、葉はお茶の代用となり、中国産のタラヨウの新芽で作った「苦丁茶」(くうていちゃ)はダイエットに効果があるとして流通しています

 

タラヨウの育て方

手入れ方法

・春と夏の間は、土を湿った状態に保つように水やりをしましょう
・成長が極めて遅く、樹形が乱れにくいため、剪定はあまり必要ありませんが、混み合った枝や飛び出ている枝を切ったりするだけの軽めの剪定をする場合は、1〜2月、または10月頃に行いましょう

病害虫

カイガラムシ、赤斑病、立枯病 など