柏餅は日本で生まれたお菓子です。
柏餅のお餅に巻いてある葉はカシワの葉で、カシワは、新しい芽が出るまでは古い葉が落ちないため、子孫繁栄の願いを込めてこどもの日(端午の節句)に柏餅を食べる(お供えする)習慣ができたそうです。
餡子は、地域によって、粒あんやこしあんのほか、味噌を使った餡子など様々なレシピがありますが、今回はお子様と手軽に作れる市販品のこしあんを使ったレシピを紹介します。
<材料>4個分
上新粉・・・・・・・・・・・120g
熱湯・・・・・・・・・・・・1/2カップ
こしあん(市販のもの)・・・100g
カシワの葉・・・・・・・・・4枚
<作り方>
① ボウルに上新粉を入れ、熱湯を少しずつ加えながら、ヘラでかき混ぜます
② ①が冷めるのを待ってから、耳たぶくらいの柔らかさになるまで手でこねます
③ ②を4つに分けて丸め、ラップではさんで手のひらで楕円形に伸ばします
④ こしあんを4つに分けて丸め、③の餅の上に乗せて、包むように2つ折りにします
⑤ 水をはった蒸し器にラップを外した④を入れ、火にかけ、沸騰した状態から12分蒸します
⑥ 冷ましてから、カシワの葉で包んだらできあがり!
ということで、意外と簡単に作れちゃうんです!
ただ、肝心のカシワの葉って普段あまり売っている所見かけないのではないでしょうか?
こどもの日が近くなるとスーパーの製菓コーナーにカシワの葉の塩漬け(真空パック)として並ぶこともあります。
業務用のスーパーや、デパートや百貨店の食品売り場などでは1年中見かける場合もありますが、こどもの日の間際になると売り切れたりすることもあるので、近くのスーパーなどでカシワの葉が手に入らなくても、ネットショップでも簡単に手に入るので活用するのもいいと思います。
生のカシワの葉を使って柏餅が作りたいなら苗から育てるのがオススメです。
カシワは、ブナ科・コナラ属の落葉樹ですが、翌春に新葉が出るまでは古い葉が枝に残り、落葉しない性質から、「葉守りの神」が宿るとされ、「代が途切れない」縁起の良い木と言われ、端午の節句に柏餅を包むために用いられたり、家紋や神紋などに使用されています。
また、耐暑性・耐寒性共に強く、病害虫にも強いので初心者でも育てやすい樹木です。
鉢植え栽培で、上にまっすぐ伸びる枝を切りとる「芯止め」を適宜行えばそれほど大きくならずに育てることも可能で、春の花・夏の葉・秋の紅葉と、1年で3度も楽しめカシワの木をぜひ育ててみて下さい。