今回は5月にやるべきイチゴ栽培の管理についてご紹介します。
秋に植えたものは、収穫期を迎えます。一季なり品種は6月上旬まで、四季なり品種は品種によって7月まで収穫できます。せっかく実った実も熟しすぎると腐ってしまう他、病害虫の発生にもつながるため、タイミングよく摘み取って楽しみましょう。
4月にやるべきこと5選を紹介しましたが、実がなり始める5月はどう管理すればいいか分からない方はぜひ参考にしてみて下さい。
5月にやるべき5つの管理方法
① 摘葉・ランナー処理・収穫
4月の管理で古い葉を摘葉することをご紹介しましたが、開花時期から盛んに新しい葉やランナーが伸びてきます。放置しても問題はありませんが、栄養を奪われるため、花数が減って実付きが悪くなったり、小さな実しかつかなくなったりするため、収穫が終わるまではこまめに切り取って、花と実に養分を回すのが得策です。
葉は、1株につき常に4~5本ほど残して付け根からハサミで摘葉しましょう。
ランナーは、子苗を取りたい場合でも、収穫が終わってから伸ばせば、苗作りには十分間に合うため、ランナーを見つけたらこまめに付け根からハサミで切り取りましょう。
収穫は、へたの近くまで真っ赤に完熟したタイミングで、食べ頃の期間は短いので、こまめに見回って、美味しいうちに収穫しましょう。
② 水やり
4月同様、プランター栽培の場合は土の表面が乾いたら水をあげるようにして下さい。水をあげると水を通して肥料分を吸収できるため、イチゴがどんどん成長します。
地植えの場合は自然に任せて大丈夫です。
③ 追肥(四季なり品種のみ)
一季なり品種は、5月以降は追肥は必要ありません。
イチゴは、肥料分が少ない方が花芽分化が促進されます。施しすぎると葉ばかり茂って実つきが悪くなるため、一季なり品種の追肥は2回で十分です。
四季なり品種は、7月まで収穫が続くため、株が疲れないように2週間に1回追肥をしましょう
④ 人工受粉
綿棒や手でも受粉は可能ですが、受粉が不十分だと奇形果になってしまうので、やわらかい筆や梵天で全体を撫でるようにしましょう。
※梵天は、耳かきの反対側についているフワフワしたのでも代用できます。
また、人工授粉は1回だけではなく、開花してからなるべく毎日することで、まんべんなく受粉でき、形の綺麗なイチゴができます。
実の形がおかしい場合はこの人工授粉がうまくいってない可能性が高いです。
また、イチゴの大きさは花の大きさに比例するため、人工授粉とは関係ないそうです。
⑤ 防虫・防鳥対策
気温が高くなると虫が発生したり、せっかく実がなっても鳥に食べられてしまうことがあるため、ネットをかけるとよいでしょう。
アブラムシ対策としては、目合いが小さいと、日当たりや風通しが悪くなるため、目合い9mmの防虫ネットがオススメです。
防鳥ネットの場合は、目合いは2cmくらいがオススメです。
また、実がネットに触れるほどコンパクトに設置するとネットの目から鳥のくちばしを差し入れて食べてしまうので、ゆったりめに設置しましょう。
病害虫発生した時の対処法は3月にやるべき管理方法の記事に載せているのでコチラを参考にして下さい。
まとめ
5月にすべき5つの管理は、
・収穫が終わるまで摘葉・摘果・ランナー処理をする
・土の表面が乾いたら水やりをする
・一季なり品種は追肥しない
四季なり品種は2週間に1回追肥する
・花が咲いたらまめに人工受粉をする
・病害虫予防に毎日観察する
以上です!
参考になりましたでしょうか。
興味を持っていただけたら、ぜひイチゴを育ててみて下さい。