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東京ディズニーシーの冬の花①~メディテレーニアンハーバー~

前回に引き続き、東京ディズニーリゾートの冬の花をご紹介します。
 
今回は、東京ディズニーシーのメディテレーニアンハーバーエリアです。
 
ディズニーシーには、約24万本の樹木と100万株の草花が植えられています。パーク内には熱帯の珍しい植物も多く、テーマポートごとにガラリと植栽が変わるのも見どころです。
 

メディテレーニアンハーバー エリア

パラッツォカナル周辺


手前の鉢に咲いているピンク色のふわふわした花はストックで、白色と紫色の小さな花はビオラで、白色の八重咲きの花はイベリスです。
また、奥の鉢に咲くカラフルな花はスイートアリッサムで、多肉のような見た目の花はエリカです。
 

ストック

ピンク色のストックの花言葉は「ふくよかな愛情」

ふわふわでふくよかな見た目から生まれた言葉だそうです。
 

ビオラ

ビオラの花言葉は「もの思い」

片想いを応援する花ともいわれるビオラの花言葉は、バレンタインの由来にもなった、キリスト教の司祭バレンティヌスの伝説から生まれた言葉だそうです。
 
最近、食べることができるエディブルフラワーとしてビオラがよく見かけるようになりました。
食用ビオラは、ポリフェノールが多く含まれているので美容にもいいみたいですよ。
 

イベリス

イベリスの花言葉は「初恋の思い出」

花の甘い香りや愛らしい花姿から生まれた言葉だそうです。
 
ちなみに砂糖菓子のように見えることから英名は「Candytuft(キャンディータフト)」と呼ばれているそうです。
 

スイートアリッサム

スイートアリッサムの花言葉は「美しさを超えた価値」

美しい花がじゅうたんを敷いたように咲き広がり、甘い香りを放つことから生まれた言葉だそうです。
 

エリカ

エリカの花言葉は「寂しさ」

風の吹きすさぶ荒野に自生することから生まれた言葉だそうです。
 
また、荒野に自生することから、エリカのことをイギリスでは「荒野」を意味する「Heath(ヒース)」ドイツでは「Heide(ハイデ)」と呼んでいるそうです。
 

ゴンドラ乗り場のそばに咲くこの面白い形をした植物はゴクラクチョウカです。

極楽鳥に似ていることから由来します。確かにグレーの顔とオレンジ色の羽がカッコイイ鳥の姿に見えるような気がします。

ゴクラクチョウカ

ゴクラクチョウカの花言葉は「輝かしい未来」

鮮やかな花色が希望を連想せることから生まれた言葉だそうです。
 

ヴェネツィアン・ゴンドラ運河沿いに咲くこの赤い花はベゴニアです。

ベゴニア

赤色のベゴニアの花言葉は「公平」

枝と花がバランス良くつき美しい花姿から生まれた言葉だそうです。
 

ヴェネツィアン・ゴンドラ運河沿い


運河沿いに咲く背の高い黄色の花はツワブキです。

東京ディズニーリゾートでは、葉の周りに白い斑の入ったツワブキや、葉全体に黄色い斑の入った星斑ツワブキ、葉がグシャグシャに握りつぶしたようになっているシシバツワブキなども植わっているそうです。

ツワブキ

ツワブキの花言葉は「困難に負けない」

日陰や塩害にも強く、寒い時期に花を咲かせることから生まれた言葉だそうです。
 



 

ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ周辺


レストラン前に植わっているこの大きな木はオリーブです。

ちょうどたくさんのオリーブが実っていました。
せっかくこんなに実っているのに収穫しないのはもったいないですね。
 

オリーブ

オリーブの花言葉は「平和」

旧約聖書「創世記」のノアの方舟の物語でハトがオリーブの若葉をくわえて戻ってきたことをきっかけに洪水がひいたということからオリーブとハトは平和のシンボルになったといわれています。
 

オリーブの木の下に咲くこの紫色の花はプルンバゴです。

ディズニーランドのクリッターカントリーにも咲いていました。

プルンバゴ

プルンバゴの花言葉は「ひそかな情熱」

開花後にガクから粘液を出し、動物にくっついて種子を広範囲にばらまくことから生まれた言葉だそうです。

ザンビーニ・ブラザーズのブドウ畑

ここに植えられているのは、ブドウ(ベリーA)です。

アメリカ種とヨーロッパ種の交配種として日本で新しくつくり出されたので、日本の気候に合い、多収も見込める品種だそうです。

今の時期はすでに収穫が終わっていて、翌年の収穫に向けてバッサリ剪定した後でした。

ブドウ(ベリーA)

ブドウの花言葉は「陶酔」

ブドウ酒にちなんだことから生まれた言葉だそうです。
 
ベリーAは、果皮は紫黒色、果肉は赤みがかった白色のブドウです。甘みが強く、適度な酸味もあって濃厚な味わいが特徴です。
 

ディズニーシーのグランドオープン当初、「ザンビーニ・ブラーザーズ・リストランテ」横の段々畑はなんと、全部ブドウ畑だったそうです。
今はだいぶ縮小されて綺麗な花がたくさん咲いています。
 

花壇に咲いているこのピンク色の花はセンニチコウです。

ポンポン咲きがとても可愛いですね。

センニチコウ

センニチコウの花言葉は「色あせぬ愛」

長い花期やドライフラワーにしても美しい花色を保つことから生まれた言葉だそうです。
 

赤、ピンク、白、オレンジ、黄色などカラフルなこの花はジニアです。

ジニア

ジニアの花言葉は「幸福」

ブラジルでは、丈夫で長く咲く華やかなジニアはカーニバルにはなくてはならない花で、「幸福を招く花」といわれていることから生まれた言葉だそうです。
 

 
東京ディズニーリゾートの植物にも悩みがあるそうです。

それは海から吹きつける潮風です。

塩害を受けた植物は、葉の周囲が黒ずんで、放っておくとやがて枯死してしまいます。そこで、パークではすべての植栽地に、塩分の洗浄と潅水を目的としたスプリンクラーを約6000個設置しています。

閉園後、コンピュータで集中制御されたスプリンクラーからの散水で、葉についた塩分はきれいに洗われます。とくに台風や強い海風が吹いたあとには植栽キャストが夜を徹して作業にあたることもあるそうです。パークのいきいきとした植物は、そんな努力に支えられているんですね。

(引用:東京ディズニーリゾート植物ガイド)
 

この話は、「東京ディズニーリゾート植物ガイド」に書いてありました。
パーク内の138種の植物が掲載されていて、花や樹木をエリアの特徴とともに紹介されていて面白い本です。

今回はここまで。

次回はアメリカンウォーターフロントエリアの冬の花を紹介します。
 
参考になったら嬉しいです。