クズの基本情報
種類
つる性一年草 マメ科 クズ属
別名
ウマノオコワ
ウマノボタモ
ウラミグサ(裏見草)など
和名
クズ(葛)
学名
Pueraria
英名
Kudzu
花期
8~9月頃
果期
10〜12月頃
クズの名前の由来
奈良の国栖(吉野地方)の人が葛の粉を売り出したことから由来します
クズの花言葉と誕生花
花言葉
活力、治癒、恋のため息 など
花言葉の由来
活力
クズはとても繁殖力が強く、その生命力の強さから生まれた言葉だそうです
治癒
漢方の原料(葛根)になっていることから生まれた言葉だそうです
恋のため息
花からほんのりと甘い香りがすることから生まれた言葉だそうです
誕生花
9月12日、9月13日、9月21日 など
クズの特徴
・初秋にほんのり甘い香りのする紫や赤色の花を咲かせ、花後に豆鞘をつけます
・ツルはエンピツほどの太さで硬い茶色の毛があり、あらゆる物に絡みつきながら長さ10m以上に育ちます
・葛餅や葛餡など料理や和菓子の材料として重宝される葛粉は、根からとれるデンプンです
・日本、朝鮮半島、中国、東南アジア原産の植物で、北海道、本州、四国、九州に分布しています
・葉の裏が白く風でひるがえると目立つことから、別名:ウラミグサ
・別名の「裏見」を「恨み」にかけて、失恋の和歌に詠まれています
・風邪のひき始めに用いられる漢方の「葛根湯」の原料にもなっています
・細いツルを織ったものは葛布(くずふ)といい、着物や籠を作り、既に万葉集の時代にはこの繊維を使って織物をしたという記録があります
・クズは繁殖力・増殖力が強く、海外では世界の侵略的外来種ワースト100にも指定されています
・クズは万葉集にも詠われている秋の七草のひとつです
(ハギ、ススキ、キキョウ、ナデシコ、クズ、フジバカマ、オミナエシ)
※春の七草は、食べて無病息災を願うのに対し、秋の七草は、眺めて楽しむ草花で、万葉集の「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」が元になっており、朝顔はキキョウのことだといわれています
クズの育て方
手入れ方法
・地植えの場合は、根付いてしまえば降雨で問題なく、鉢植えの場合は、土が乾燥したら水やりをしましょう
・クズはマメ科の植物で、根には空気中の窒素を固定する根粒菌(根に粒があります)が共生していて、自ら栄養分を作り出しますので、肥料は特に必要ありません
・クズはつる性植物で、つるは10m以上伸びます。ネットやフェンスなどに意図的に絡ませて、グリーンカーテンなどに利用できますが、そのまま放任しておくと、近くの植物や物に絡んでしまい、絡んだつるを外すのは大変なので注意しましょう
・クズの根の収穫は7月~10月ごろが適期になります
病害虫
カメムシ、ウラギンシジミ、コフキゾウムシ など